●200811(Xからの投稿)_ROIC
会社を分析するとき、様々な指数があって、それを知るごとに自分が賢くなった気分になる。損益系計算書だけを見て、売上総利益率、営業利益率。貸借対照表を絡めて、ROE(株主資本利益率)、ROA(総資産利益率)を始めとして、様々な指数がある。
そんな中、個人的に、最も感動した指数はROIC(投下資本利益率)だ。(そんなもんに感動すな、という話もあるけど)先ほど書いた、コーポレートファイナンスの話(DCF)に繋がるところの接点が、とてもゾクゾクする。
(DCFの基本は、分子と分母。分子のキャッシュ(フロー・利益)と分母の割引率の2つ。で、分子の話がこれから出てくる話で、分母の話は、WACCの話。)
企業は、WACC(加重平均資本コスト)を超越する利回りでキャッシュを運用することを資金提供者に求められている。したがって、経営を図る上でも、最終的にはそこを問われなければならない。利益率が高くても、資産効率性が高くても、それだけでは、資金提供者の(ファイナンス的な)要求に応えたことにはならない。なぜなら、利益率だけでは、投下資本の話が入ってこず、何を使って運用したんですか?という話がない。ROE、ROAも惜しいけれども、双方共に算定に使う利益は当期利益というのが事業性評価を行うにあたっては使いづらいと言われている。事業性を評価するには、経常損益・特別損益を除いた営業損益で評価する必要がある。しかし、ROE・ROAは、経常損益・特別損益を含めた利益なので、事業性評価するにあたっては厳密!に言うと不向きと言われている。
では、そのWACCを超越したことを何で図るか?それに当たるのがROIC(投下資本利益率)※1ということになる。
※1)ROIC=税引後営業利益/投下資本(※2)
※2)投下資本=株主資本+有利子負債
ROICであれば、使っている分母・分子ともに事業に必要な投下資本(分母)、その結果の税引後営業利益(分子)がWACCの考え方と整合するため、比較が可能になる。加えて、企業価値評価のDCFの考え方にも整合する。
で、資金提供者の(ファイナンス的な)要求に応えたことになるのは、ROIC>WACCになったときである。
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