●梅田望夫さんの著書読了と講演会/サイン会に行ってきました
「ウェブ進化論」の著者、梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」発売を記念した講演会/サイン会に行ってきました。ちなみに、宣言していたツーショット写真を撮るということは、講演会冒頭で司会者の方の「メディアの方以外の録音、撮影はご遠慮いただくようお願いいたします。」という常識的なご発言により叶いませんでした(当たり前か)。
さてさて、今回、偶然にも誘ってもらった講演会ですが、本の著者の講演会に行ったことありますか?僕は初めてでした。本を発売するにあたっての講演会では、著者の方は何を話されるのか、少し疑問だったので、以下、ご参考までに、梅田さん講演会のログ。主に、本を書いた動機やコンセプトと、その裏話です。生ウメダに感動。
大きく3つ1)「ウェブ時代をゆく」のメイキング話
2)「何故、自分のことを書いたのか?」(著書では、梅田さんの個人的な体験が数多く書かれています)
3)書けなかった話(載せなかった話、の方が正確かもしれません)
1)「ウェブ時代をゆく」のメイキング話
そもそも、何故本業でない仕事である出版をなぜしたのか。という出版の動機のひとつを梅田さんの「本」そのものへの感情、日本の出版を巡る文化についての話をされながら説明されていました。
また、本の位置づけ、読者対象を説明するのに、本の読み方を大きく「頭でする読書」と「心でする読書」とに区分された後、ご自身の2つの著書(ウェブ進化論/ウェブ時代をゆく)を関連づけたお話をされていました。ウェブ進化論は、ファクト/知が中心であり、頭でする読書向き。他方、ウェブ時代をゆくは、働き方を主眼に置いているためエネルギーを得るための読書、転じて、心でする読書に向いているとのことです。また、この2つの本の関係性にもさらに言及され、福沢諭吉先生!の西洋事情と学問のススメのような2つでひとつ、対になる本だとも。(これはあとがきに書いてありました)2)「何故、自分のことを書いたのか?」
著書の中で、ロングセラーたる「知的生産の技術」や「知的生活の方法」を引用され、ご自身の知的生活の一端や、就職時の意思決定方法を赤裸々に語っていらっしゃいます。曰く、恥ずかしいのに。
これは、本の裏キーワードになる「rest of us」に起因しているそうです。ここで、「rest of us」とは、本のターゲット、インターネットでこれから幸せな表現者になれる可能性を享受する人たちのことを指していて、自分自身がまさに、「rest of us」だと。イチローや羽生棋士のようなずば抜けた専門家ではなく、何かを自分で組み合わせて生きている「rest of us」である、と。その定義付けのため、著書で自分のことを書いたとのこと。
(この発言自体に度肝を抜かれたけど、隣にいた友人は冷静に「上質なけもの道を行っている」とコメント。確かに、けもの道にも種類がありそうだ。)3)書けなかった話(載せなかった話、の方が正確かもしれません)
著書の中で「何をやめるか」という話が出てきている143ページの話。では、私が何を止めたでしょう?という話ですが、これは梅田さんご自身のブログにも書かれていたことがある「自分より年上の人とは会わない宣言」(当時40歳だそうです)
個人的なメモ
生ウメダモチオをこの目で見た。という経験は何事にも代え難い。
途中、村上春樹の朗読ツアーになぞらえて、朗読をされていました(203ページ)。(確かに著者の著書の朗読を聞く経験は、読書体験に厚みを持たせると思いました。良かった。)その上で、質問を聴衆の我々に。
例えば、あなたが(もしくはあなたの息子が)、子供の頃から宇宙に関する仕事がしたくて理系の博士課程まで修めたときの進路の意思決定について。
色々就職先を調べた結果、最近は若手の採用が少なくなっているが、優秀な競争相手が山ほどいるNASA(のような古い職業)に就職しますか?
それとも、知識が生かせそうな(絶対ではない)googleにあるような新しい職業に就職しますか?
驚いたことに8割方が後者に手を上げていた。梅田さんがgoogleを例に取ったため、既に認知度が高い会社だから、古い職業の比較対象にしてはわかりにくかったこともあるのかもしれない。それを差し引いても、何故、8割の方が手を上げたのか。疑問だった。
アンケートで本心を引き出すための質問は難しいことと、良い意味で、自分のゲンジツや、性格、それに伴う今までの行動を正しく認識することは、本当に大切だと思わせるアンケートとその結果だった。
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