2005年09月19日

●新入社員と話してきたこと。

 そんな「仮題」の企画書を出版社に見せたのは昨年末のこと。
 博報堂という会社に勤めた最後の三年間で体験した「新人研修」とその後の彼らとの対話を一冊の本にまとめようと思ってた。
 書いているうちに組織、コミュニケーション、世代論、学び、キャリア、そして社会のこれからにまで話が広がっていき、こんなタイトルの本になった。で、出版しちゃいました。

 「話せぬ若手と聞けない上司」 (新潮新書)

 読み返してみると「こんなこと書いてよかったかな~」とか今さらに思ったりするんだけど、まあいいか。すぐ読めてしまう本ですが、それなりの「重さ」はあると思います。ぜひ読んでみてください。
 宣伝で失礼しました。

2005年08月25日

●裏から見る日本。

 八月の前半は存外に多忙だった。夏休みの予定も立たなかったので、とりあえず都心のホテルに一泊することにした。本くらい読みたいと思い、その日の午前中に立ち寄った書店で見つけたノンフィクションを一泊の友とすることにした。
 佐野眞一「阿片王」(新潮社)
 戦前の満州を舞台に跳梁跋扈する怪しげな人間模様を、資料と証言で綴る労作である。おそらく戦後六十年の夏を意識して出版されたのだろう。ここにある歴史はどんな教科書にも出てこない。歴史には表と裏があって、それが織り合わさって真実となる。裏を知るのは人のみなのに、証人は老い次々と冥界へ旅立つ。あの戦争の真実は紙の上に残せるのだろうか。本の使命を痛感する。
 その日は、もう一度あの戦争と日本の戦後を考える機会となった。
 大部ではあるが買ったその日にホテルの部屋で半分以上読んだだろうか。その部屋は国会議事堂と首相官邸をすぐ裏から眺める部屋だった。大イベントに向けて人影の薄い議会の裏通りと青空が絶妙な空白を描いてる。
 翌朝、景色に変化があった。議事堂には日の丸の半旗が掲げられていた。六十回目の終戦の日、僕は日本を裏から見ていた。

2005年05月06日

●百日の旅と百冊の本と。

山本直人です。
現在41歳、バカボンのパパと同じ歳。昨年の夏18年間働いていた博報堂を退社しました。細かい自己紹介はホームページを見てください。

最近知り合いの編集者がこぼします。「若い人が本を読まない。旅などをして体験することが大切で本は“死んだ情報”だと思ってる」百日の旅と百冊の読書。比べるのは無理かもしれませんが気になる命題です。

十年ほど前欧州を二週間くらい旅しました。ヴェネチアに五日くらいいたのですが名所はあらかた見て街のはずれの海軍博物館に行きました。そこで僕はバルバリーゴの肖像画に出会いました。彼はレパントの海戦のヴェネチア軍の参謀長です。
そして翌日またもやはずれにある教会にフラリと入ったらヴェニエルの像がありました。彼は同じ海戦の時の総司令官です。二人とも想像通りでもあり想像と違うところもありました。

なぜ僕と妻がそれをすぐわかったのかと言うと、以前に本を読んでいたからです。「レパントの海戦」塩野七生の書いた「ヴェネチア三部作」最後の本。その中の登場人物とこうして偶然の出会いがあったのです。本を読んでいたからこそ旅の体験は豊かになりました。

足で旅をさせたら、アタマの中でも旅をしなくてはいけません。その逆も言えます。そしてそれは仕事でも同じです。経験は人を成長させますが、保守的にもさせます。成功した時から次の方法を探さなければ成長は終わります。その時「本による旅」は欠かせません。

これから時折、本を紹介しながらこうしたことを書いていきたいと思います。

2005年04月27日

●0426:Y.Naoto 「あの山本直人さんがGuestBloggerに!!」

■ついに、本を実際に世に出した所謂「著者」という肩書きを持つ方をC.B.C.GuestBloggerに迎えることができました.(ありがとうございます.)山本直人さんです.

■楽しい、そして、ためになる本の紹介エントリーを書いてくださるとのことです.皆さん、楽しみにしていてください.

■著書紹介

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■山本直人さんのホームページ
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