山本直人です。
現在41歳、バカボンのパパと同じ歳。昨年の夏18年間働いていた博報堂を退社しました。細かい自己紹介はホームページを見てください。
最近知り合いの編集者がこぼします。「若い人が本を読まない。旅などをして体験することが大切で本は“死んだ情報”だと思ってる」百日の旅と百冊の読書。比べるのは無理かもしれませんが気になる命題です。
十年ほど前欧州を二週間くらい旅しました。ヴェネチアに五日くらいいたのですが名所はあらかた見て街のはずれの海軍博物館に行きました。そこで僕はバルバリーゴの肖像画に出会いました。彼はレパントの海戦のヴェネチア軍の参謀長です。
そして翌日またもやはずれにある教会にフラリと入ったらヴェニエルの像がありました。彼は同じ海戦の時の総司令官です。二人とも想像通りでもあり想像と違うところもありました。
なぜ僕と妻がそれをすぐわかったのかと言うと、以前に本を読んでいたからです。「レパントの海戦」塩野七生の書いた「ヴェネチア三部作」最後の本。その中の登場人物とこうして偶然の出会いがあったのです。本を読んでいたからこそ旅の体験は豊かになりました。
足で旅をさせたら、アタマの中でも旅をしなくてはいけません。その逆も言えます。そしてそれは仕事でも同じです。経験は人を成長させますが、保守的にもさせます。成功した時から次の方法を探さなければ成長は終わります。その時「本による旅」は欠かせません。
これから時折、本を紹介しながらこうしたことを書いていきたいと思います。