2005年07月03日

●機能から明日へ〜「き

機能から明日へ〜「きょうの晩ごはん」

エビグラタン、大学いも、たこやき、
バニラ・チョコ・ストロベリー各種アイスクリーム。

ただし、宇宙食。

今日はお台場そばの日本未来科学館に遊びに行って、
宇宙食を買って帰って食べました。
ぜんぶフリーズ・ドライなんですね。無知でした。
おいしくいただくコツは、口で遊ばせること。
噛むと、落雁のようにぼろぼろ口の端からこぼれて、
どこがクリームじゃいワレ。という事態に甘んじなければなりません。

かなり大雑把な想像ですが、いずれ
「宇宙に住む組」と「地球に残る組」に分かれるとしたら
後者の共通項は意外と「グルメ」かもしれませんね。
たとえば、
京都東山にあるちいさな洋食屋「こりす」のメンチカツが食べられないなら
宇宙になんて行かなくていい。
そんな欲求があると思うんです。
こりすと宇宙。
この一見無謀な天秤をあっさり「こりす」側に傾ける力は
宇宙食の味の未発達さに起因しています。

厳密には、味覚というより、触覚ですね。
どんな味でも等しくフリーズ・ドライ食感なのは萎えます。
僕はむかし「ドラえもん」で唯一、未来に絶望したのは
「ステーキ味のビスケット」
「ラーメン味のビスケット」
「カレーライス味のビスケット」
とかが出てきた時です。
幼いながらに未来の食事情を本気で憂いた覚えがあります。

今読んでる本に『デジタルのおもちゃ箱—MITメディアラボから見た日本』
(中村伊知哉著/NTT出版)というのがあるのですが、
味や匂いを転送する技術なんかも開発されつつあるそうなんですよ。
もし味覚、嗅覚、聴覚、視覚の共有がデジタル技術でクリアできても、
口の中で展開される触覚の壁が一番困難なんだろうなと想像します。
ともあれデジタルなんだから、i-podで持ち歩けるといいよね。食も。

2005年06月12日

●20050612 Kozu:「機能から明日へ」

はじめまして。
BENと同じ広告会社の同期で、
コピーライター配属の後、デザイナーをしています。

透明な国旗を見たことがありますか?

旗は、基本的に、風という目に見えない現象があって
はじめてその機能を果たします。
見えないもののおかげで、旗の「デザイン」は見えるようになる。
もし透明な素材で作った透明な国旗があったら…
ものすごい強風が吹いて、旗が本来の姿にせっかくなっても…
…やっぱり見えないじゃん!
という事態に陥ります。
もし国際宇宙ステーションに「国旗」があるとすれば、そんなんでいいですよね。
あ、宇宙に風はないのか…な?永遠に成立しない透明な国旗…。

何が言いたいかというと、
これまで、デザインはずいぶん機能がもてはやされてきました。
機能偏重のモダンデザインは1920年代のバウハウスあたりではじまって
もう80年以上もの間、機能を形にしつづけている。
では、今、そしてこれから、一体どんなデザインがおもしろいのだろう。
そして本質的なのだろう。

機能だけじゃなくて、明日があるデザイン(笑)
そんなデザインを考えて、拙いながら思考の断片をここに残してみたいと思います。

そういう意味では1993年に結成されたオランダのデザインユニット
droog design(http://www.droogdesign.nl/)は非常に面白いことやってますね。
デザインに批評性がある。
そもそもこれって何だっけ?→じゃぁ意外とこう考えたらおもしろいかも→それ作ってみよう!
こういうプロセスが一番アドレナリン出るんですよね。僕は。
批評性がないと表現は死にます。

僕はデザインという概念が好きでデザイナーになりました。
デザインは、物の本質を見抜く思考の道具。
本質が見えるまで掘削したら、その地層に意外とダイヤの原石があったりする。
デザイナーはそれをあらゆる手段で磨いて、具現化できる職能だと思ってて。

誰の役に立つかわかりませんが、
どこかでなにかの化学反応が起きればなと思ってます。

前置きが長くなりましたが、
「機能から明日へ」というタイトルで
そろりとはじめたいと思います。